3月21日

 数時間の散歩の後、駒沢公園で足を休めることにした。それまでに考えていた多くのことをブログに書こうと思ったのだ。ベンチに座り、いざ書き始めようとすると言葉がまとまらない。終いには考えていたことさえ、うまく思い出せなくなった。

 

 ひとりぼんやりと考える時間、とりとめのない考えや妄想が浮かんでは消えていく。何か唐突に胸を打つような瞬間が訪れても、気づいた頃には、既に何を思っていたかなんて忘れてしまっている。とても儚く、時にせつない時間だ。

 

 まるでジャズのインプロゼーションみたいだ。と、ふと思う。「楽しいセッションだったよ。ありがとう」先日初めて入ったジャズバーで、帰り際マスターがこう言っていた。会話をジャム・セッションに見立てたのだ。

 

 なるほど、と今になって納得する。